放射線治療
がんの三大治療のひとつである放射線治療は、がんの病巣部に放射線を照射して、がん細胞を死滅させる局所療法です。
都島放射線科クリニックでは、放射線治療の専門スタッフにより、綿密な治療の準備を行い、高精度でピンポイントに患部に照射する技術のもと、強度変調放射線治療(IMRT)、定位放射線治療、画像誘導放射線治療(IGRT)といった最新技術の治療を提供しています。
一度放射線を照射した箇所に、再度放射線を照射する再照射は一般的に難しく敬遠されがちですが、都島放射線科クリニックでは、多くの治療実績のもと積極的に再照射、再発がんの治療に取り組んでいます。
また、放射線治療は、通常1か月~1か月半程度かけてゆっくりと治療が行われますが、都島放射線科クリニックでは、がんの病巣部に集中的に高い線量を短期間で照射することにより、治療効果の向上、がんを制御することを目指しています。
当クリニックで行っている主な高精度放射線治療
- 肺がん、肝がんの定位放射線治療
- 前立腺がんのIMRT
- 脊椎転移のIMRT
- リンパ節転移のIMRT
- 再発がんに対するIMRT
放射線治療に係る費用
保険診療とされているものと、保険が適用できない自由診療があります。
多くは保険診療で治療が行われていますが、治療部位や病気の状態に応じて異なりますので、詳細については直接お問い合わせください。
- 保険診療(例)
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・頭頚部がん(頭蓋内腫瘍を含む)に対する定位放射線治療
・頭頚部、前立腺がんおよびその他の部位の限局性の固形悪性腫瘍に対するIMRT
・肺がん、肝がんに対する体幹部定位放射線治療の内、一定条件を満たすもの - 保険が適用できない自由診療(例)
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保険診療に該当しない場合でも、定位放射線治療、またはIMRTが有効な場合が多く存在します。
上記の保険診療に該当しない場合は、原則的に自由診療となります。
放射線治療の流れ
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1初診予約
患者様にとって最適な治療を判断するため、診察の前に必要な診療情報(※)をご提供頂いております。
※診療情報については、「ご郵送頂きたい情報」をご覧ください。 -
2初診
事前に頂いた診療情報を基に診察させて頂き、放射線治療の適応を判断します。
放射線治療の効果、副作用、治療期間、治療費などを説明します。
説明により十分に納得を頂いた上で、治療を進めていきます。 -
3シミュレーション(放射線治療のための準備)
放射線治療では、治療部位は裸になり、お体にラインを書いて治療されることが一般的ですが、当クリニックでは患者様の精神的ストレスを軽減するため、しっかりとした固定具作成の技術とIGRTによる高い位置合わせ技術の導入により、体にラインを書かず、薄手の衣服を着たまま治療を行っています。
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4治療計画による評価(1週間程度)
がんに放射線を集中させるための治療計画を実施し、計画通りに装置が動作することを検証します。
また、複数の医師や専門スタッフにより、多方面から治療の内容を検討します。 -
5治療開始
複数日に渡り治療を行っていきます。
1回の治療時間は20分程度ですが、受付、診察、治療等で1日の所要時間は1時間程度です。治療回数は、定位放射線治療で4回~10回程度、IMRTで5回~30回程度です。医師やスタッフが、患者様の体調に変化がないか確認しながら治療を進めていきます。 -
6治療終了、フォローアップ
治療終了日の最終的なご体調をお聞きします。
治療後も定期的に診察を行い、治療効果や副作用の状況を確認していきます。