オーダーメイドできるMRI全身がん検診(DWIBS:ドゥイブス法等)

~あなたのからだに不安はありませんか?~

MRI全身がん検診とは?

都島放射線科クリニック(大阪)でのMRI全身がん検診は、DWIBS(ドゥイブス)法の生みの親である高原太郎先生が考案した撮像法に加え、がん治療に特化した当院の経験を活かし検診を受診される方にとって最適な撮像を行う“オーダーメイド型検診”となります。

MRI全身がん検診リーフレットはこちら

MRI全身がん検診の特徴

  • 放射線被ばく無し
  • 注射無し
  • がん以外の疾患もわかる
  • 検査後処置なし
  • 糖尿病患者様も受診可能
  • 検査時間 約60分((以下の4つの撮像法でがんとがん以外の疾患を見ているので時間がかかります)

細胞内の水分子の運動を画像化する撮像法です。
正常な細胞は水分子の運動が活発ですが、腫瘍・梗塞・炎症などの病変は細胞密度が高くなるため水分子の運動が小さくなります。DWIBS(ドゥイブス)法はこの水分子の運動差を利用することで、病変を検出します。撮像する範囲は耳の高さから骨盤までとなります。

正常組織 水の動きが大きい 異常細胞 水の動きが小さい
40代女性 肝細胞癌 40代女性 乳癌多発骨転移 50代女性 GIST 50代女性 肛門癌多発転移 50代男性 肺癌 50代男性 両副腎転移 50代男性 膀胱癌 50代女性 肺転移・LN転移

全ての脊椎(頸椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎)を撮像します。骨粗鬆症による圧迫骨折、椎間板ヘルニア、脊柱狭窄症等の脊椎病変を把握します。背骨のゆがみ、首や肩のこり、腰の痛みが気になる方に有用です。また、靱帯硬化、骨増殖、腫瘍、がんの転移等の骨病変も検出することができます。

頸椎(7個)胸椎(12個)腰椎(5個)仙椎(5個)尾椎(3~5個)

お腹の臓器(肝臓・膵臓・腎臓・胆嚢・脾臓・消化管)を撮像します。ここでは、膵管、胆管を詳細に見ることができる“MRCP”という撮像も行います。
膵臓がんや胆道がん(胆のうがん、胆管がん)はいずれも予後の悪い病気とされていて、大部分は膵管、胆管に異常をきたし、症状が出た時にはすでに手遅れということも少なくありません。 “MRCP”でこれらの異常をとらえることにより膵臓がんや胆道がんの早期発見につながります。
特に膵臓がんの罹患率は男女ともに増加傾向で超音波検査や造影剤を使用しない単純CTでは盲点になりやすい疾患です。

※お腹の臓器を撮像する場合、胃の残渣物や十二指腸に残る液体は診断の妨げとなる場合があります。そのため、検査を受ける6時間前から絶食していただきます。また、検査直前には経口造影剤(ボースデル)を飲んでもらいます。ボースデルを服用することで、膵管や胆管をより鮮明に描出することができます。

胆のう 胆管 消化管 膵管
絶食でポースデルを服用した場合、膵管や胆管が見えやすくなります 水をたくさん飲まれた場合、膵管や胆管が見えづらくなります

骨盤の臓器(膀胱・下部消化管・女性:子宮・卵巣、男性:前立腺)を撮像します。膀胱や下部消化管の病変に加え、女性では子宮や卵巣病変(子宮内部、外部異常、子宮頸がん、子宮体がん、子宮筋腫、卵巣がん)、男性では前立腺癌、前立腺肥大などを検出することができます。

子宮 膀胱

MRI全身がん検診の概要

対象疾患

MRI全身がん検診 MRI乳がん検診(オプション) 脳MRI・胸部CT(オプション)

検査受診の流れ

来院受付 健康保険証・問診票の提出→着替え→MRI全身がん検診 1時間→お会計 現金、クレジットカード可能 全体で約2時間 報告書の郵送 約2~3週間

検査料金

MRI全身がん検診 77,000円
オプション
MRI乳がん検診 22,000円
胸部CT検査 22,000円
脳MRI検査 22,000円
一般採血検査 5,500円
腫瘍マーカー(1種類につき) 1,100円
サリバチェッカー
(AIと唾液による6種のがんリスク検査)
26,400円

スマホでは番号タップで発信できます

06-6923-3501
午前 9:00~12:00 午後 13:00~17:00
※最初に「ホームページを見た」とおっしゃっていただくと助かります。

※状況によってはキャンセル料をいただく場合がございます。検診を受けることをよく考えてから申し込みをお願い申し上げます。ご理解・ご協力をお願いいたします。また、MRI検査を受診できない場合がございますので、こちら をご確認ください。

FAQ

撮像原理(検査方法)が異なります。MRI全身がん検診(DWIBS ドゥイブス法)では悪性腫瘍の細胞密度が高いことを利用した検査方法であるのに対し、PET-CTでは悪性腫瘍のブドウ糖代謝が高いことを利用した検査方法です。
このように違いがあるので病変の検出にも差異があります。
具体的には、MRI全身がん検診では肺や心臓の周りの病変の描出が困難で検出されない場合があります。対してPET-CTでは尿路系の組織に薬が集まるので、正常でも尿路系が検出され、周囲の病変の検出は困難な場合があります。

その他の違いをまとめたものを表に示します。

  MRI全身がん検診 PET-CT
注射 なし 検査薬を静脈注射
検査薬 経口造影剤 放射性医薬品
食事制限 検査前絶食 検査前絶食やインスリン制限
X線によるダメージ なし 被ばくがある
検査時間 約60分 注射を含め約3時間
検査後処置 なし 放射能が下がるまで待機
糖尿病患者 検査可能 検査できない場合がある

※全身MRIがん検診では絶食をしていただくので糖尿病患者様には検査前にインスリン注射できない制限がございます。

最近では、がんの早期発見のために、血液中の遺伝子を解析する検査、各臓器か ら出る疾患特異的な因子(マイクロRNAなど)を検出する検査、線虫検査(N-NOSE®) などの検査を受けられる方が多くおられるように見受けられます。しかし、陽性 と判断された場合、がんが一体どこにあるのか不安に駆られるのではないでしょ うか?当院ではそのような方々にMRI全身がん検診を二次スクリーニング検査と して推奨しています。

サリバチェッカーとはがんのリスクを手軽に検査できる「だ液のがんリスク検査」です。 だ液中の代謝物を測定、解析することでがんに罹患している可能性を調べることができます。 血液や尿と違い痛みや負担もなく検査できるため定期的なチェックに適したスクリーニング検査です。

サリバチェッカーについてさらに詳しく知りたい方は下記のURLから公式サイトに移動することができます。

サリバチェッカー公式サイト

https://salivatech.co.jp/

患者様がリラックスした状態で検査を受けていただくために、検査中は音楽を聴くことができます。また、技師が患者様の状態をモニタリングし、適宜お声掛けさせていただきます。患者様のお手元にはブザーをお渡ししますので途中で辛くなったらすぐに押してください。その場合は検査を止め、技師が検査室内に入り対応いたします。

含まれます。ただしMRI全身がん検診における乳房内病変の検出能力は1cm程度であり、精細に乳房の状態を調べたい方にはMRI乳がん検診をお勧めします。 MRI乳がん検診は乳房専用の装置を使うので5mm程度の乳房内病変が検出されます。また、全身と乳房どちらも調べたい方は乳がん検診をオプションで追加することをお勧めしますので、 こちら をご覧下さい。

患者様の体内、体外に医療器具があるとき、あるいは体調が優れないことによってMRI検査を受診できない場合があります。また、妊娠されている方(妊娠14週目まで)は避けた方がいいと考えられています。
医療器具の例とMRI検査前に取り外していただく物の例は以下をご覧下さい。
ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせて下さい。
MRI検査については こちら をご覧下さい。

下記に提示した医療機器類あるいは他に医療器具などあれば、事前に申してください
心臓ペースメーカー除細動器等 脳動脈瘤クリップコイル 脳深部刺激装置、骨-脊髄神経刺激装置 水頭症治療シャント 人工内耳 涙道閉塞治療眼圧治療器具 内視鏡クリップ ステント類 心臓人工弁 脊椎固定具 人工関節 プレート、ボルト類 子宮内避妊具 美容整形用金糸 磁石蓋付きチューブ 体内埋込式自動ポンプ
下記に示した所持品などは取り外していただきます
補聴器 入れ歯 コンタクトレンズ カイロ 湿布薬・貼薬 鍼治療 カツラ類 ネイルアート類 アクセサリー ヘアピン メガネ 時計 電子機器 磁気カード 財布 鍵 金属ファスナー 下着のホックなど

肺や心臓に近い病変は見つけにくい場合があります。胸部を詳細に調べたい場合は、胸部CT検査をオプションで追加することをお勧めします。また、MRI全身がん検診は耳の高さから骨盤までの撮像範囲ですので、頭(脳)や四肢は撮像範囲外となります。撮像範囲に含まれていない部位はオプションで追加検査することができますので こちら をご覧下さい。

経口造影剤(ボースデル)はマンガンを含んでいるため、まれに軟便・下痢になる可能性があります。また、次の方はボースデルの服用ができない、条件付きで服用ができる場合があります。検査を受ける前に必ずスタッフに伝えてください。

※ボースデルを服用した検査を行うことができない
・ボースデルを服用してアレルギー症状が出たことがある。
・消化管穿孔または胃・十二指腸・胆のう・膵管等の外科手術を受け、消化管穿孔の疑いがあると言われている。

※ボースデルを服用した検査を条件付きで行うことができる
・かかりつけ医から水分の摂取を制限されている・透析している。
(ボースデルには250mlの水分が含まれていますので、MRI全身がん検診ではその水分を摂取することをご了承ください。)
・テトラサイクリン系経口抗生物質・ニューキノロン系経口抗菌材・セフジニルを服用している。(薬剤作用が減弱する恐れがあるため、造影後3時間程度服用時間をあける必要があります。)

上記含め、何かご不明な点等ありましたらお気軽にお問い合わせて下さい。