穿刺ドレナージセンター

都島放射線科クリニックでの穿刺ドレナージ

穿刺(せんし)とは、体外から血管・体腔内や内臓などに注射針を刺すことで、身近なところでは、点滴、採血、局所麻酔、予防接種なども、厳密には「穿刺」により行われます。IVRは血管系と非血管系に分類され、IVR手技の多くは、この「穿刺」から始まります。

穿刺ドレナージ

当クリニックでは非血管系IVRとして、検査のための組織や体液などを取る生検、体内にたまった液体やうみを排出するドレナージ、治療のための薬物注入、ラジオ波凝固療法(Radiofrequency Ablation:RFA, ラジオ波焼灼療法ともいう[肝がんのRFA肺がんのRFA腎がんのRFA等])に代表される「切らない針治療」を行っています。

穿刺を行う際に、超音波やCT透視(とうし)、血管造影、X線透視等を用いて確実に目的の場所に針を進めることによって、より正確で合併症の少ない検査・治療を提供しています。

医療連携

穿刺ドレナージセンター 医療連携

国内の医療機関において、穿刺やドレナージに関する適切な指標やガイドラインが広く普及しているとは言い難く、施設や術者などによって手技が異なり、技術に幅があるのが現状です。

施設間の格差を減らし、どこの施設でも質の高い穿刺が行われることが望まれています。当クリニックでは、院内だけでなく、他施設の先生方とも広く連携をとることにより、穿刺ドレナージ手技のセンター的役割を担い、日本穿刺ドレナージ研究会をはじめ、難易度の高い手技の普及を目指しています。

当院の穿刺ドレナージセンターでは、併設する放射線治療と連携を取りながら、エビデンスに基づいたInterventional Oncology(放射線科医が行う切らずに治すがん治療)を推し進め、患者様にとって最適な治療、体に負担の少ない「切らずに治す」治療を提供しています。