IVRセンター
都島放射線科クリニック IVRセンター
IVRセンターは、通常は大学病院や市中病院などの総合病院の中の一角として存在することが多い部門です。
都島放射線科クリニックのIVRセンターでは、院内だけに留まらず、他施設の先生方とも広く連携をとることが特徴で、エビデンスに基づき、臓器横断的に様々ながんを含めた疾患の低侵襲治療を提供していきます。
【職歴】
- 平成10年 大阪大学医学部付属病院、大阪労災病院にて臨床研修
- 箕面市立病院、吹田市民病院、市立豊中病院にてIVR医として勤務
- 平成19年 医学博士学位取得(大阪大学)
- 所属学会:
日本医学放射線学会(専門医)、日本IVR学会(専門医・代議員)、日本低温医学会、日本核医学会 - 研究会(世話人):
日本穿刺ドレナージ研究会(代表世話人)、関西IVR研究会、肝動脈塞栓療法研究会、RFA・凍結療法研究会、関西アンギオ・IVR研究会、関西肝癌局所療法研究会、癌の低侵襲・集学的治療研究会、救急放射線画像研究会、日本メタリックステントグラフト研究会
医療連携
都島放射線科クリニックから様々な情報発信ができるよう、日本IVR学会、全国の様々な研究会、及び大阪大学を含む全国の大学病院などと連携をとり、多施設での臨床試験にも積極的に参加することで、より良い医療を提供できることを心がけています。
IVR治療は、短期間の入院で完了することが多く、また繰り返し治療ができることも大きな特徴の一つです。
都島放射線科クリニックでは、放射線治療と連携を取りながら、通常のがん治療以外にも、一般に難治性と言われる進行がんや再発がんに対しても、EBM(エビデンス)を知り、適応を十分に把握した上で、精度の高い積極的な治療を行っており、Interventional Oncology(放射線科医が行う切らずに治すがん治療)の領域を中心に、医療レベルの底上げを常に心がけています。
具体的に治療できる内容については、IVR治療ページをご覧ください。
保本副院長の業績
【2015年3月までの業績】
≪主な英語原著論文≫
1) Superselective Coaxial Microballoon-Occluded Coil Embolization for Vascular Disorders: A Preliminary Report.
Yasumoto T, Yakushiji H, Ohira R, Ochi S, Nakata S, Hirabuki N
J Vasc Interv Radiol. 2015 Feb 10. [Epub ahead of print]
2) Long-term outcomes of coil packing for visceral aneurysms: correlation between packing density and incidence of coil compaction or recanalization.
Yasumoto T, Osuga K, Yamamoto H, Ono Y, Masada M, Mikami K, Kanamori D, Nakamura M, Tanaka K, Nakazawa T, Higashihara H, Maeda N, Tomiyama N.
J Vasc Interv Radiol. 24(12) : 1798-807, 2013
(平成25年度市立豊中病院 臨床研究奨励賞 受賞)
3) Subgrouping of intermediate-stage (BCLC stage B) hepatocellular carcinoma based on tumor number and size and Child-Pugh grade correlated with prognosis after transarterial chemoembolization.
Yamakado K, Miyayama S, Hirota S, Mizunuma K, Nakamura K, Inaba Y, Maeda H, Matsuo K, Nishida N, Aramaki T, Anai H, Koura S, Oikawa S, Watanabe K, Yasumoto T, Furuichi K, Yamaguchi M.
Jpn J Radiolo. 32(5): 260-265, 2014
4) Percutaneous transcholecystic metallic stent placement for malignant obstruction of the common bile duct: preliminary clinical evaluation.
Yasumoto T, Yokoyama S, Nagaike K.
J Vasc Interv Radiol. 21(2): 252-258, 2010
(平成22年度市立豊中病院 臨床研究奨励賞 受賞)
5) Hepatic arterial embolization for unresectable hepatocellular carcinomas: do technical factors affect prognosis?
Yamakado K, Miyayama S, Hirota S, Mizunuma K, Nakamura K, Inaba Y, Maeda A, Matsuo K, Nishida N, Aramaki T, Anai H, Koura S, Oikawa S, Watanabe K, Yasumoto T, Furuichi K, Yamaguchi M.
Jpn J Radiol. 30(7): 560-566. 2012
6) Hepatic arterial infusion chemotherapy with fine-powder cisplatin and iodized-oil suspension in patients with intermediate-stage and advanced-stage (Barcelona Clinic Liver Cancer stage-B or stage-C) hepatocellular carcinoma: multicenter phase-II clinical study.
Takaki H, Yamakado K, Tsurusaki M, Yasumoto T, Baba Y, Narimatsu Y, Shimohira M, Yamaguchi M, Matsuo K, Inaba Y, Mikami K, Watanabe R, Nishida N, Anai H, Kakizawa H, Hirota S.
Int J Clin Oncol. 2014 Nov 29. [Epub ahead of print]
7) Prognosis of patients with intermediate-stage hepatocellular carcinomas based on the Child-Pugh score: subclassifying the intermediate stage (Barcelona Clinic Liver Cancer stage B).
Yamakado K1, Miyayama S, Hirota S, Mizunuma K, Nakamura K, Inaba Y, Yamamoto S, Matsuo K, Nishida N, Aramaki T, Anai H, Kora S, Oikawa S, Watanabe K, Yasumoto T, Furuichi K, Yamaguchi M.
Jpn J Radiol. 32(11):644-9, 2014
8) Assessment of two 3D MDCT colonography protocols for observation of colorectal polyps.
Yasumoto T, Murakami T, Yamamoto H, Hori M, Iannaccone R, Kim T, Abe H, Kuwabara M, Yamasaki K, Kikkawa N, Arimoto H, Passariello R, Nakamura H.
AJR Am J Roentgenol. 186(1): 85-89, 2006
≪主な和文原著論文≫
1) 経皮経胆嚢管的胆管ドレナージ(PTGBCD)による胆道系IVR-15例の経験-
保本 卓、横山茂和、長生幸司、橋本 達
IVR会誌23:047-052, 2008
2) 悪性胆嚢管閉塞に対し経皮的MS留置術を施行した二例
保本 卓、小野 祐介、全田 万貴、薬師寺 秀明、中田 早紀、平吹 度夫
Jpn J Interventi Radiol Suppl. 28:36-37, 2013
3) 胆管癌術後肝転移に対するRFA後に生じた挙上空腸穿孔に伴う胆汁性腹膜炎に対して各種IVRにて治療し得た1例
保本 卓, 清水潤三, 渡邉法行, 稲田正巳, 中田早紀, 佐藤正之, 林 昇甫, 堂野恵三, 北田昌之, 島野高志
癌と化学療法 36(12): 2093-2095, 2009
4) 大腸angiodysplasiaからの出血に対するNBCA塞栓術が奏功した1例
保本 卓、中田早紀、辻井芳樹、合田晴一、佐藤正之、大須賀慶悟
日本IVR学会雑誌 24: 52-55, 2009
5) 肝細胞癌副腎転移切除術後再発腫瘤に対してTACE併用RFAを施行した1例
保本 卓, 林 昇甫, 清水潤三, 堂野恵三, 中田早紀, 佐藤正之, 北田昌之, 島野高志
癌と化学療法 36(12): 2371-2373, 2009
6) 十二指腸癌からの持続出血に対する経カテーテル的動脈塞栓術が奏効した1例
保本 卓, 山本琢磨, 富丸慶人, 井出義人, 松永寛紀, 池田宣子, 丸山憲太郎, 横内秀起, 岡田一幸, 太田英夫, 衣田誠克, 村田幸平
癌と化学療法 34(12): 2141-2143, 2007
7) 肝細胞癌, 転移性肝癌に対するラジオ波凝固療法
保本 卓, 村上卓道, 勝本善弘, 橋本 達, 野田修造, 村田幸平, 衣田誠克, 中村仁信
癌と化学療法 32(11): 1596-1599, 2005
8) 肺悪性腫瘍に対するラジオ波焼灼療法12例の検討
横内秀起、保本 卓、太田英夫、村田幸平、富丸慶人、井出義人、松永寛紀、岡田一幸、丸山憲太郎、衣田誠克
癌と化学療法 34(12):2029-2031, 2007
9) 強いFDG集積を示す巨大リンパ節転移を伴った肝細胞癌の1切除例
畠野尚典、益池靖典、 野田剛広、谷田 司、大島一輝、小森孝通、今村博司、森田俊治、 岩澤 卓、赤木謙三、保本 卓、足立史朗、堂野恵三
癌と化学療法 41(12): 2133-2135, 2014
10) ラジオ波焼灼療法(RFA)が奏効した胃癌肝転移の1例
丸山憲太郎, 保本 卓ほか
癌と化学療法35(12) : 2066-2067, 2008
11) 多臓器に血栓症を呈したtype Ⅰ protein S欠乏症の1例
清水一亘、岸田 堅、保本 卓、大西真希、西尾宗高、大原せつ、桑迫崇裕、吉野孝司、椿尾忠博
心臓 37(8):660-667, 2005
12) B型急性肝炎にアメーバ肝膿瘍を合併した2症例
清水一亘、永瀬寿彦、保本 卓、熊野貴文、中嶋千賀、石原慎一、長生幸司、森田安重、黒島俊夫、椿尾忠博
肝臓 47(9):425-432, 2006
13) 遺伝性出血性毛細血管拡張症において肺動静脈奇形を介し脳膿瘍を発症した1例
辻本 考平、 森谷 真之、 屋嘉 恵子、 川﨑 裕子、 仲谷 利栄、 那波 一郎、 中野 美佐、 巽 千賀夫、 保本 卓、 河原 隆二
臨床神経 54:330-333,2014
14) 特発性胆嚢穿孔の1例
今北菜津子, 渋谷充彦, 中堀 輔, 林 史郎, 山本克己, 市場 誠, 東本好文, 足立史朗, 中田早紀, 保本 卓
胆と膵33(8):703-708,2012
15) 大腸癌肝転移に対する集学的治療としてのラジオ波焼灼療法の検討
勝本善弘、保本 卓、丸山憲太郎、永井健一、瀬下 巌、横山茂和、米田光里、村田幸平、横内秀起、衣田誠克、
癌と化学療法 32(11):1670-1672, 2005
16) 混合型肝癌に対して肝動脈化学塞栓療法、肝動脈注入化学療法およびラジオ波焼灼療法を併用した一例
太田英夫、保本 卓、富丸慶人、井出義人、松永寛紀、岡田一幸、丸山憲太郎、横内秀起、三上恒治、衣田誠克、村田幸平
癌と化学療法 35(12):2103-2105, 2008
17) 肝嚢胞に隣接する転移性肝癌に対するラジオ波焼灼療法
松永寛紀、保本 卓ほか
癌と化学療法35(12) : 2174-2176, 2008.
18) 全身化学療法CR後に再燃した大腸癌肝転移に対してラジオ波焼灼療法にて根治が得られた1例
井出義人、保本 卓ほか
癌と化学療法35(12) : 2180-2182, 2008.
≪主な国際学会発表≫
1) Long-term outcomes of coil packing for visceral aneurysms: Correlation between
packing density and incidence of coil compaction or recanalization
Taku Yasumoto, Keigo Osuga, Hiroshi Yamamoto, Yusuke Ono, Maki Masada,
Hideaki Yakushiji, Saki Nakata, Norio Hirabuki, Koji Mikami, Daigo Kanamori, Masahisa Nakamura, Kaisyu Tanaka, Tetsuro Nakazawa, Hiroki Higashihara, Noboru Maeda, Noriyuki Tomiyama
10th Asia-Pacific Congress of Cardiovascular & Interventional Radiology (APCCVIR), Kobe, from 30th May to 2nd June, 2012
2) Superselective coaxial balloon occluded coil embolization (B-coiling)for vascular
disorders - A Preliminary Report ?
Taku Yasumoto, Hideaki Yakushiji, Ryosuke Ohira, Saki Nakata, Norio Hirabuki
Global Embolization Symposium and Technologies (GEST) ASIA 2014, Tokyo, from 19th to 20th December 2014
≪主な国内学会発表≫
1) 転移性肺腫瘍に対するラジオ波凝固療法
保本 卓
第5回 大阪消化器画像診断・治療研究会
ブリーゼプラザ 大阪 平成26年9月5日
2) 肝細胞癌に対するミリプラチン動注併用ラジオ波凝固療法
保本 卓
ミリプラエリアフォーラム
ホテル阪急インターナショナル 平成27年2月4日
3) Coil packing for visceral aneurysm
Taku Yasumoto
The 43th Annual Meeting of the Japanese Society of Interventional Radiology
Industrial Symposium, Nara, June 5-7, 2014
4) 胆道系IVRの基礎(自慢の技)-穿刺、ステント、トラブルシューティング-
保本 卓
第42回日本IVR学会学術集会 技術教育セミナー
軽井沢プリンスホテル 平成25年5月16日~18日
5) Coil Packing for Wide Necked Common Hepatic Artery Aneurysm -How to treat?-
Taku Yasumoto
The 43rd Annual Meeting of the Japanese Society of Interventional Radiology
Case Based Discussion, Nara, June 6, 2014
6) 画像ガイド下穿刺の基本
保本 卓
第301回日本医学放射線学会 関西地方会 教育講演
ホテルエルセラーン大阪、平成24年7月14日
7) 悪性胆道狭窄に対する経皮経肝経胆嚢管的EMS留置術の検討
保本 卓
第38回日本IVR学会学術集会
平成21年5月21日~23日
8) 腹部内臓動脈瘤に対するCerecyteコイルの使用経験
保本 卓、小野祐介、中村純寿、金森大悟、全田万貴、中田早紀、佐藤正之
第40回日本IVR学会総会 平成23年5月19日~21日
9) マイクロバルーン閉塞下コイル塞栓術(B-coiling)の初期経験
保本 卓、薬師寺 秀明、大平 亮介、中田 早紀、平吹 度夫
日本IVR学会第34回関西地方会
大阪OBPクリスタルタワー 平成25年6月29日
10) 知っていると得!IVRにおけるトラブルシューティング
保本 卓
第196回関西アンギオ・IVRカンファレンス、ミニレクチャー
大阪、ブリーゼプラザ、平成24年4月28日
11) 悪性胆嚢管閉塞に対し経皮的EMS留置術を施行した二例
保本 卓、小野祐介、全田万貴、薬師寺秀明、中田早紀、平吹度夫
第30回日本MSG研究会、神戸、平成24年5月31日~6月1日
12) 胃憩室出血に対し選択的NBCA塞栓術が奏功した一例
保本 卓、中堀 輔、中村純寿、金森大悟、中田早紀、塚部明大、澁谷充彦、佐藤正之
日本IVR学会第26回関西地方会 大阪 平成21年6月27日
13) 腹部内臓動脈瘤に対するMicrus Cerecyteコイルの使用経験
保本 卓、中村純寿、金森大悟、小野祐介、中田早紀、佐藤正之
日本IVR学会第29回関西地方会 平成23年2月26日
14) 膵頭部癌による十二指腸静脈瘤破裂に対し門脈ステント留置術が奏功した一例
保本 卓、小野祐介、全田万貴、中田早紀、佐藤正之
日本IVR学会第32回中部・第31回関西合同地方会 平成24年2月18日
15) 直腸AVMに対するNBCA塞栓術後に回腸AVMからの出血に対して経皮経門脈ルートで塞栓術を施行した一例
保本 卓、中村純寿、金森大悟、小野祐介、中田早紀、佐藤正之
日本IVR学会第28回関西地方会 平成22年6月26日
16) 経皮経門脈的コイル塞栓術を施行した脾静脈瘤の一例
保本 卓、中田早紀、合田晴一、辻井芳樹、佐藤正之
日本IVR学会第25回関西地方会 平成21年2月21日
17) 膵癌に伴う膵仮性嚢胞に対して経皮経肝経胃的内瘻術を施行した一例
保本 卓、中田早紀、塚部明大、佐藤正之
日本IVR学会第25回関西地方会 平成21年2月21日
18) 膵切除術後膵液漏ドレーンからのウロキナーゼ注入にて出血点を同定しTAEを施行し得た一例
保本 卓、全田万貴、薬師寺秀明、中田早紀、平吹度夫
日本IVR学会第33回関西地方会 平成25年2月16日
19) DEB-TACE併用RFAが奏効したHCCの初期経験
保本 卓、薬師寺秀明、大平亮介、越智紗矢香、中田早紀、平吹度夫
第57回関西IVR研究会、大阪 ホテルエルセラーン、平成26年7月5日
20) 胆嚢癌による肝門部胆道狭窄に対してCT透視下PTCDを施行した一例
保本 卓
第290回日本医学放射線学会関西地方会 平成20年11月15日 大阪
21) 消化器疾患に対するカテーテルを用いた先端医療
保本 卓
第41回豊中消化器懇話会 平成21年3月28日 大阪
22) 一工夫を要した腹部内臓動脈瘤に対するコイル塞栓術の2例
保本 卓
第1回Peripheral Embolization Meeting 平成25年10月5日 大阪
≪ポスター展示≫
1) マイクロバルーン閉塞下コイル塞栓術(B-coiling)の初期経験
Superselective Coaxial Balloon Occluded Coil Embolization (B-coiling)For Vascular Diseases - Preliminary Report -
保本 卓、薬師寺 秀明、大平 亮介、越智 紗矢香、中田 早紀、平吹 度夫
第43回日本IVR学会総会、奈良、平成26年6月5日~7日
(優秀ポスター賞受賞)
≪著書・雑誌等≫
1) 保本 卓:Artis zee TA+SOMATOM Definition AS 世界初IVR-CTの使用経験
Siemens Future Vol.25・Autumn: 52-53, 2013
2) 保本 卓:再発がんの治療最前線 最新療法トピックス「肝臓がんや肺がんの最新の武器、CT透視下ラジオ波凝固療法の威力」 がんサポートVol.26 (12), 2005
3) 保本 卓:最新IVRデバイス2014 -新時代の幕開け-
Rad Fan Vol.12 No.9, 2014
4) Keigo Osuga, Taku Yasumoto:Packing Density Considerations for
True Visceral Aneurysms Endovascular Today August 2014