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子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE)のご案内
2021/12/08- カテゴリー:
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子宮動脈塞栓術(UAE)とは
子宮動脈塞栓術(Uterine Artery Embolization:UAE)とは多量の月経時の出血やこれによる貧血、疼痛、腫瘤による圧迫症状など、有症状の子宮筋腫・子宮腺筋症に対して行う治療法の一つです。カテーテルと呼ばれる細い管を使って、子宮筋腫内の血管を塞ぎ、切らずに子宮筋腫の症状を軽くすることを目的とするカテーテル治療です。当院ではカテーテル治療を専門とする医師により、保険診療で実施しております。
UAEの解説動画(日本IVR学会)
UAEについてお聞きになりたいことがありましたら、お気軽にお電話ください。
子宮筋腫と治療法
子宮にできる良性の腫瘍です。とくに害はないものの、月経過多・貧血・頻尿などの 自覚症状がある場合、治療が必要になることがあります。治療法には子宮自体を取り除く子宮摘出術、子宮筋腫だけを摘出する腫瘍核出術、筋腫による症状を一時的に緩和させる薬物治療、そして、カテーテルで治療を行うUAEがあります。
UAEの特長
- 身体の負担が少ない
- 健康保険が使える
- 社会復帰が早い
- 子宮を残せる
UAE施行後の成績、治療効果について
子宮筋腫に対するUAEの治療成績は、Freedらのレビュー論文によりますと、UAE施行による子宮筋腫の症状の改善は80%程度と長期的に有効であり、5年経過後、再治療を必要とした率は20%程度であったと報告されています。
*この結果は下記の論文からの引用したものです。
Max M Freed , Semin Reprod Med. 2010;28(3), Uterine artery embolization for fibroids: a review of current outcomes
UAEの適応と適応外について
- ■UAEが適応になるケース
- 子宮筋腫による症状(生理痛、貧血、頻尿など)がある
- 妊娠していない、将来妊娠を希望しない
- 悪性腫瘍、感染症がない
- ■UAEが適応とならないケース
- 妊娠を希望する
- 筋腫のサイズが非常に大きい
- 悪性腫瘍や感染症が疑われる
*UAEの適応については、診察や検査により判断させていただきます。
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